2009年08月16日

第二話

君への話はこれで2回目になる。初めての話から少し時間がたったが、君は私の言うことを信じているだろうか。そんなことはどうでもいいのかもしれない。ただ、君はわかっていると思う。

君に一人の友人を紹介しないといけない。あの「哲」で唯一の人間の友人を。彼女の名前は『みずき』。年は俺と同じくらいだと思う。他にも何人かの人間を見たことがあるのだが、話すようになったのは彼女だけだ。

みずきと初めて会ったのは、「哲」に通い始めて3ヶ月くらいだと思う。いつものように一人カウンターの隅の決まった席に座っていると、そこにみずきはやってきた。そしてこう俺に言ったんだ。
「その席、私がいつも座る席なんだけど。まあしかたないか。マスターどこでもいいの?」
マスター? きっと店長の哲のことだろう。
「それでしたら席を移動しましょうか?」
何気なくみずきに言うと彼女は喜んでそれを受け、しかも私を隣の席に座らせた。
「私はみずき。ここで人間と話すのは2回目かな。よろしくね。ところであなたは?」
「俺は浩平。よろしく。」
それから今まであったいろいろな動物について何となく話したりして、その日は席をたった。
そのあとみずきに会ったのは1カ月ほどしてだったと思う。そしてまた同じ席に座り、話をした。そしてだんだんとみずきのことを知り、そして自分のことを話した。いつしか決まった日に「哲」に行き、みずきと会うようになっていた。
ただ、まだ君が考えるような関係ではない。いい飲み友達と思ってほしい。

今回はみずきのことだけを話して終わりかな。また「哲」でのことは徐々に話そうと思う。
「哲」で出会った多くの友人たちこのことを。

第3話に続く
posted by たろう at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | つぶやき(物語編)

2009年06月21日

第一話

 私は今、いつもの席で料理が来るのを待っている。ここはいきつけの飲み屋。いつも一人で来る秘密の場所のようなものだ。
 ここに来るようになってから1年が過ぎた。はじめのきっかけは何だったのか。いや夢だったのかもしれない。ある時目の前に小さな扉が見えた。木でできた重そうな扉で、黒い鉄のノブが付いていた。そこにはこんな張り紙があった。
 『3度叩いてから入ってください 店主』
何のことかわからなかったのだが、その重そうな扉を3度叩き私はその場所へと入っていった。
 中は薄暗いヨーロッパのバーとかパブとか言われるような作りだった。一見するとただの飲み屋なのだが、私の足は驚きで止まってしまった。客が普通でないのだ。人間だけでなく、いろいろな生き物がそこに座っている。私は息をのんだ。これは夢なのか? そんな私に店長と思われる犬が声をかけてきた。
 「ぼーとしてないで座ったらどうだい? はじめはびっくりする  が。な〜に、すぐになれる。一人でいいね。さあこっちに座っ  た。」
私は言われるままにカウンターの椅子にすわり、周りを見渡した。周りには私と同じ大きさになった生き物が何匹かいる。ネズミに、サルに、虫まで。これはいったいどういうことなんだ? 

 さてそんなことがあってから1年がたった。この間に私はすっかりこの場所が気に入り、気が向けば来るようになった。まず第一にここはうまい食事とうまい酒がある。どうやっているのかはわからないが、私の口に合う。そしてもうひとつ、ここの生き物たちの話はとにかく面白い。私と同じように話すのだからついつい聞き耳を立ててしまう。
 そんなこの場所の名前を一度店長の犬に聞いたことがある。するとこう答えた。
「『哲』というんだよ。まあ私の名前だがね。」

そんな哲での秘密の時間を少しだけ友人である君に話したいと思う。まあ気軽に聞いてほしい。別に私は狂っているのでなく、本当のことを話しているのだとあなたなら分かってくれるはずだと信じている。だから君にだけはこの秘密を話そうと思う。

第2話につづく
posted by たろう at 10:44| Comment(0) | TrackBack(0) | つぶやき(物語編)

2009年06月20日

つぶやき物語について

昔上高地でちょっとした物語を描いていたことがある
大人の絵本にできたらいいな〜と思って始めた企画
しかし途中でもちろん止まった
相変わらず変わらない私…

少しだけ書いたあの物語が面白い
と言ってくれる人もいたので
ちょっと形を変えて書いてみようかな〜なんて
甘いことを考え始めてみた

ビールを飲んだら更新というのでなく
こちらは本当に不定期更新になりそうな感じ
それでも続けることに意味がある!!
と自分に言い聞かせ始めてみようかな〜

どんな物語になるかはお楽しみ
第一話はここ数日であげる予定です
本当に上がるのか???
不安は尽きませんが
太郎の頭の中のへんてこな物語を
お楽しみいただければと思っています

皆さんのお口ではなく
感情に合いますかどうかわかりませんが
気長にお付き合いください

それでは
第一話までしばらくお待ちください
posted by たろう at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | つぶやき(物語編)